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10分でわかる! ロンドンのスタートアップ最新情報(2017年)を現地から

YUICHI ISHINO

ロンドンのスタートアップ・シーンとは―― 

西海岸だけじゃない! 本稿ではヨーロッパのシリコンバレーともいえるテックシティ・ロンドンで盛り上がる、最新のスタートアップ事情について―――

2017年1月25日に「Intro to the London Startup Scene」というイベントに参加してきたのでその模様をレポートしたいと思います。内容はタイトルそのままに、「ロンドンにおけるスタートアップ・シーンの簡単な紹介」。コンパクトにまとめました。

The Hoxtonの会場。約50人が聴講した。20代から50代と思われる人たちまで年齢層も様々。

The Hoxtonの会場。約50人が聴講した。20代から50代と思われる人たちまで年齢層も様々。

主催するのはGeneral Assembly。主にプログラミングやUI/UX、デザイン、デジタルマーケティングといった、スタートアップを始めるうえで欠かせないスキルを磨くための専門学校です。この組織はけっこう東ロンドンのエコシステムに食い込んでいて、Google Campus London(詳しくは私の個人ブログ記事「テックシティ、ロンドン考察―GoogleのCampus Londonに行ってきた」を参照ください)やTech City UKなどの行政なんかとも仲よくやっている。そういったわけで、界隈でそれなりの存在感を発揮しています。

ちなみにこの学校自体がスタートアップで、北米を中心に約20校ほどを展開しています。ヨーロッパではロンドンだけですが、アジアでは香港とシンガポールに拠点があります。(なお、このイベント、最終的には参加者の入校が目的なんだと思います)

イベントはThe Hoxtonという、まさにロンドン・スタートアップの聖地ともいえるシリコン・ラウンドアバウトのそばにあるイベントスペース(ホテル)で行われ、将来的に起業を考えているといった人たちや、デジタルマーケティングに興味があるという人たちが50人ぐらい集まりました。内容は、タイトルからも想像できるように、「ロンドン・スタートアップの基礎入門編」。個人的にはあらためてこれまでのおさらいをするのに最適でした。

 

 

「スタートアップ=グロース」である

まず、参加者に投げかけられたのは「スタートアップとは何か?」。個人的には 「そんなところから始めるんかい!」と心の中で突っ込みつつ、実際はうまく言葉にできない自分……。

スピーカーはポール・グレアム(Paul Graham)の言葉を借ります。

A startup is a company designed to grow fast. Being newly founded does not in itself make a company a startup. Nor is it necessary for a startup to work on technology, or take venture funding, or have some sort of "exit." The only essential thing is growth. Everything else we associate with startups follows from growth.
出典: http://www.paulgraham.com/start.html

 

「スタートアップ=グロース」と、とにかくシンプルな答えです。テクノロジーもファンディングもイグジットすることも必要条件じゃない、いかに早くグロースするか、が大事だと強調。私自身、無意識のうちに「テクノロジー」と「スタートアップ」を同じ土俵に上げて考えがちなのでここはいい気づきになりました。

 

スタートアップとデザインシンキング

それからスタートアップの作りかたについて。まずは「Wireframe work」でちゃんと事業設計して、マーケットのニーズを見ながら必要に応じて「Pivot」(ピボット)し、「Call to action」(行動換気)していく。とりわけ事業のフレームワーク設計については、スタートアップに限らずいろんな企業でデザインシンキングの手法が試されはじめ、これからますます重要になっていくだろうな、と考えながら傾聴。で、ようやく「ロンドン」のスタートアップに話が移っていきます。

 

広がるロンドンのスタートアップ イーストロンドンから南へ、西へ、東へ

ロンドンのスタートアップは、冒頭にも書いたように東ロンドンに集中しています。そのエリアの中でもとりわけオールドストリート(Old street)駅はシリコン・ラウンドアバウトといわれていて、2008年あたりからテックシティ・ロンドンの核として多くの起業家をひきつけていました。話によれば、ここ最近ではその様相も少しずつ変わってきており、南のブリクストンやクロイドン、さらに東のストラトフォードや、西のシェファーズブッシュなどでもクラスタが形成されつつあるようです。

(「テックシティ・ロンドン」についてはその成り立ちなど、既出の本ブログ記事に詳しく書いています。「ヨーロッパのシリコンバレー――テックシティ・ロンドンの急成長と挑戦」)

テック系スタートアップが多く集まるOld street駅。

テック系スタートアップが多く集まるOld street駅。

世界からみたロンドン フィンテック(Fintech)で盛り上がる 

私自身、ロンドンスタートアップシーンの盛り上がりを肌で感じて毎日を過ごしているのですが、実際のところ世界的に見てどうなのでしょうか。

スピーカーは胸を張って「ロンドンのスタートアップにおけるエコシステムは、世界で3位にランク付けされています」と言い切ります。これは半ば本当だろうなと思いつつ、半ばそうともいえない、というのが個人的な感想です。この類のランキングはポジショントークというか、だれが発表しているかによるところが大きく、一概に正しい順位というのはありません。シリコンバレー(サンフランシスコ)が1位、2位がニューヨークというのは衆目の一致するところだとは思いますが、10位までの顔ぶれはどれも似たりよったり。ただ、ロンドンが3位~5位あたりまでにランクインされるのは納得で、コンペティターとしてはテルアビブが挙がるぐらい。欧州内を見渡しても、人材的にも資金調達的にもロンドンに分があるかなというのが印象で、英語が公用語であることも大きなアドバンテージとなっています。(とはいえ、ブレグジットのこともあり、物価の安さやアートなクラスタが魅力のベルリン、行政も力を入れ始めたパリなども今後さらに盛り上がってくるとは思います)

ちなみに、ロンドンのスタートアップでもっともプレゼンスが高いのがフィンテック(Fintech)。ロンドンといえば世界の金融都市であり、政府からの援助も充実しているといった背景が寄与していることは間違いありません。

参考URL: http://blog.compass.co/the-2015-global-startup-ecosystem-ranking-is-live/

 

この答えが、フィンテック。

この答えが、フィンテック。

ロンドンのスタートアップシーン成功事例

フィンテック、ファッションテック、トラベルテック、フードテックほか

それでは、ロンドン発(または拠点)のスタートアップ成功事例をいくつかジャンルにわけて紹介してみたいと思います。

■Fintech(フィンテック)

Transferwise ・MONZO ・GoCardless

■Proptech(プロップテック) ※いわゆる不動産(プロパティ)のテック

Trussle

■Musictech(ミュージックテック)

Shazam

■Fashtech(ファッションテック)

ASOS

■Traveltech(トラベルテック)

Citymapper ・Onefinestay

■Foodtech(フードテック)

Deliverroo

 

このほかにもまだまだたくさんありますが、顔ぶれを見ているだけで先述の「3位」に納得感がありますね。

 

ロンドンのスタートアップ、ファンディング事情

ロンドンのクラウドファンディング、アクセラレーター

では資金調達の観点からロンドンの特徴を見てみましょう。まずはクラウドファンディングについて。米国発のIndiegogoやKickstarterはここイギリスでも知名度が抜群。一方で、ロンドン発のサービスとしてはCrowdcubeSeedrsなどがあります。それから、アクセラレーターとしては次のようなプレーヤーの名前をよく聞きます。Seedcamp500 startupsColliderMasschallengeなど。

 

ロンドンのコワーキングスペース

さて、最後にオフィス・スペースについて。ロンドンでは西海岸やニューヨーク同様にコワーキングスペースの増加が著しく、とりわけここ5年で急増しているといいます。以前にもレポートした通り、WeWorkはロンドンに進出してからわずか2年で15拠点を構えるまでに成長しました。(本ブログ記事「2年で15拠点。急拡大するロンドンのコワーキングスペースWeWork」を参照)これ以外にも、そうしたオフィスを提供するプレーヤーはたくさんいます。Googleが提供するCampus LondonやTech Hub、主にフィンテックに特化したLevel 39、Second HomeやCentral Workingなど、それぞれに特徴を持った施設が揃います。

以上、ロンドンのスタートアップシーンについて駆け足で見ていきました。日本ではあまり知られていませんが、金融やファッションなどの分野だけではなく、ロンドンはテックシティとしての顔も持ち合わせています。ブレグジットの懸念もありますが、個人的には最近GoogleやFacebookなどがロンドンHQの拡充や従業員の増加を発表したり、ソフトバンクがテック企業向けに特化した大型ファンドをメイフェアに作ることを決定するなど、ポジティブな波が来ている印象を受けています。これからもTAM Londonでは最新情報とともに、そうしたテックシティ・ロンドンの新たな側面を積極的に発信していく予定です!

※リサーチの相談やロンドン市場のマーケティングなど、何かありましたらお気軽に「コンタクト」までお問合せ下さい。